みんなの党・寺田氏「混乱招きたくない」　こども手当つなぎ法案賛成

2011年3月31日、みんなの党が政党として死にました。
寺田典城が子ども手当てつなぎ法案に参加したからです。

このことでみんなの党は「民主党と同系列」「一人の議員もコントロールできない」ことを露呈しました。
みんなの党は党議拘束を行っていないので、寺田典城は何のお咎めもありません。

「党議拘束がない」ことを評価する人がいますが、それは政党がコントロール機能がある事が前提です。
渡辺善美はそれができていません。

　例えば5人の新政党「政党A」があったとします。
　この5人は外国人参政権に反対です。

　そして、政党Aはめでたく選挙で新たに6人が当選しました。
　晴れて11人の政党になりました。

　しかし、この6人は当選後に外国人参政権に賛成の立場になりました。
　5人が反対・6人が賛成で、何と外国人参政権に賛成の政党になってしまいました。

このようなシナリオは党議拘束があれば、完全ではないにしても抑制できます。
除名になればいろいろと不都合があるからです。

みんなの党は今回の件で完全に国民の信頼を失いました。

みんな・寺田氏、子ども手当つなぎ法案に賛成へ　参院本会議で可決の可能性

やっぱり、と言った感じです。
民主党の補完勢力だと統一地方選挙前に自ら証明してくれました。

寺田典城の賛成には大きな（悪い意味での）意味があります。

1つ目は外国人参政権法案が提出された場合、寺田典城は賛成できることが証明されたことです。
寺田典城は外国人参政権・選択的夫婦別姓に賛成している議員です。
民主党のいわゆる「日本解体法案」には賛成するでしょう。

寺田典城は外国人参政権・選択的夫婦別姓に「賛成」 - みんなの党 研究所

2つ目は渡辺善美は議員1人も抑えることができないということです。
みんなの党は党議拘束を行っていないため、寺田典城が子ども手当つなぎ法案に賛成しても除名などはできないでしょう。
つまり、みんなの党は議員を抑えることができないのです。

統一地方選挙前に寺田典城のこの行動はかなり大きな影響があります。
共産党も賛成していますが、共産党は少数の強固な支持者に支えられているため、ほぼノーダメージ。

一方のみんなの党は政治知識のない無党派層に支えられています。
この人たちは直前の「風」で簡単に支持する政党を変えます。
おそらく、今回の件で結構な票を失うでしょう。

みんなの党は2011年に入って化けの皮が剥がれてしまいました。

福岡「被災地に届ける物資募集ー」→チェーンメール→商店街に数百人殺到

3月13日に福岡県の天神で物資が山積みになり混乱が発生しました。
犯人はみんなの党から福岡県議選に出馬する株式会社アイリンクインベストメントの岩本壮一郎です。

岩本壮一郎は個人で支援物資を被災地へ送るためにブログやツイッターで呼びかけました。
結果、物資が路上に山積みになり迷惑を掛けるというお粗末な展開です。

ネットを利用している人なら知っているはずですが、個人の支援物資は邪魔でしかないのです。
中の仕分けを行ったり、全く役に立たないものも入っていたりします。

で、この集めた物資を20日時点で送れていないらしいです。
もう遅すぎて破棄される可能性があります。
（古着などは高確率で破棄対象になります）

散々報道されていますが、物資自体は十分にあるのです。
問題は被災地の通行が困難だったり、放射能の問題だったり、ガソリンがないことなのです。

岩本壮一郎は売名行為と言われても仕方ないでしょう。
みんなの党もなぜ注意しなかったのか？

こういう行為は自己満足です。
そもそも、福岡県北西沖地震でも同じことがあったということを知らないのでしょうか？

何かみんなの党の「地方選挙全国一律延期」がダメな理由が分かっていない人がいるようです。
簡単に説明します。

ずばり「選挙が延期になれば無駄な金が掛かるから」です。
麻生政権のときに「麻生太郎がいつ解散するかわからないから事務所を借り続けなければならない」というニュースがあったでしょ？

しかも、今回は地方選挙で無所属がたくさんいます。
こういう人たちは事務所を借り続けるというのは非常に厳しいのです。
延期されると体力がなくなるのです。

地方選挙で惨敗中のみんなの党はむしろ延期して無所属候補の体力を削ぐ狙いがあったかもしれません。
「減税日本」にすべてのお株を奪われ、存在感がなくなったみんなの党も必死なのです。

他の政党は被災地のみ延期に賛成したのは、こんなことで議論するくらいなら災害援助に時間を使いたかったのでしょう。

みんなの党の名古屋市議候補（落選）の方のツイートがすごい件

みんなの党の候補ってこんな人ばっかりなの？
議員とかの前に人間として「落選」していますよね？

まぁ、こういう候補しか集まらないのはある程度分かります。
みんなの党が候補を全てウェルカム状態にしているからです。

自民党は保守回帰のため、外国人参政権権などに賛成の人はダメ。
共産党や社民党は消費税増税の人はダメ。
大まかな軸がどの政党にもあるのですが、みんなの問うだけ無いのです。

さすがにもう、みんなの党に期待している国民はいないと思います。
地方政党の方がわかりやすいですしね。